ピュアブラン開発ストーリー 第一話:牛乳の未来を拓くために

飲料多様化の中で

'90年半ばからミネラルウォーターやお茶など多彩なペットボトル飲料商品が店頭に並び始めた。特に、茶系の清涼飲料は'80年代後半から急速な伸びを見せ、緑茶系に至っては'99年から'05年で4倍以上の伸びを記録し、コンビニ等で手軽に買え、持ち運びしやすいことから幅広い世代に支持されている。そうした飲料乱立時代にあって、日本人の健康を支えてきた牛乳を如何にたくさん飲んでもらうかは、サツラクをはじめとする牛乳メーカー、ひいては酪農家や加工メーカーの共通の課題であった。

サツラクの自負と使命

効率良くカルシウムを摂取できる牛乳や、牛乳を原料とするバター、ヨーグルトなどの乳製品こそが日本人の健康を支えてきた。そのために土づくり、草づくり、牛づくりにまでこだわり、100年以上に渡り北海道の土台を支えてきたという自負がサツラクにはある。'90年代後半、サツラクの対策プロジェクトは静かに動き始めた。そんな中で生まれたのが「飲む牛乳」から「食べる牛乳」というコンセプト。ただし、それがどのようなものなのかは誰もイメージしていなかった。

それは失敗から始まった・・・

2005年10月、サツラク市乳事業部企画開発課に配属となった上杉は、これから携わる商品研究開発の道のりの困難さを目の当たりにすることとなる。前任者たちが長い時間をかけて研究してきた粉末ヨーグルトが職場内発表の時を迎えていたのだ。牛乳から生まれた新しい価値観を持つ商材。高まる期待。この日、誰もがその瞬間を見届けようとしていた。しかし、それは皆が口に含んだ瞬間に絶望へと変わってしまう。

「だめだ、酸っぱ過ぎる」

しかも、粉末は時間が経過すると酸化して茶色に変色してしまう。洋菓子店などへ業務用として販売するには風味と保存性、そして、色調にも考慮しなければならない。この時に発表された粉末ヨーグルトは日の目を見ることはなかったが、様々な条件を満たす新たな商材開発という大きな命題を上杉が担っていくこととなった。

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